血圧が高いと言われたら
放置せず、早めにご相談ください
高血圧は自覚症状がなくても、心臓・脳・腎臓など全身の臓器に影響を及ぼす病気です。
日本人の3人に1人が高血圧と推定され、年齢とともに増えていきます。男性では30代でも5人に1人が高血圧といわれており、「若いから大丈夫」「症状がないから平気」とは限りません。
気づかないうちに進行し、将来の重大な病気につながることがあります。
高血圧とは?
血圧は、心臓が血液を送り出す力と血管の抵抗によって決まります。日本高血圧学会では、診察室血圧が140/90mmHg以上の場合を高血圧としています。
高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれ、症状がほとんどないまま内臓に負担をかけ続けます。長期間放置すると、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を引き起こすリスクが高まります。
診断は一度の測定だけでなく、複数回の測定や家庭血圧測定によって行います。
放置すると起こりやすい病気
- 脳梗塞・脳出血:手足の麻痺、話しづらさ、認知機能の低下
- 心筋梗塞・心不全:胸の痛み、息切れ、むくみ、疲れやすい
- 腎不全(人工透析の原因の一つ):むくみ、息苦しさ、倦怠感
- 動脈硬化によるさまざまな病気
主な原因と種類
- 本態性高血圧:生活習慣や遺伝によるもの
- 二次性高血圧:腎臓病、ホルモン異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因
- 生活習慣要因:塩分の摂りすぎ、運動不足、肥満、ストレス、飲酒、喫煙
当院での診療の流れ
- 問診・診察
- 血圧測定(診察室・家庭血圧)
ご家庭での血圧測定は診断や治療効果の判断に役立つため、自己管理を推奨しています。 - 血液・尿検査、心電図、胸部X線
- 原因の特定とリスク評価
- 生活習慣改善のアドバイス
- 薬物治療(必要な場合)
生活習慣改善のポイント
- 塩分は 1日6g未満
- 野菜・果物を多く摂る
- 適正体重を保つ
- 週150分以上の有酸素運動
- アルコールは適量に
- 禁煙
- 十分な睡眠
当院の特徴
- 家庭医療専門医による包括的診療
- 管理栄養士による食事指導
- 他院と連携した精密検査・治療
- 長期的なフォローと生活習慣サポート
こんな方はご相談ください
- 健診で「血圧が高い」と言われた
- 血圧を測ると常に 140/90mmHg以上の数値がでる
- ご家族に高血圧や心臓病の方がいる