保険適用でサポートする禁煙治療

禁煙は、さまざまな疾病や死亡の原因を減らすことができる、非常に効果的な方法です。
喫煙習慣は「ニコチン依存症」という病気であり、意思の力だけでの禁煙は決して簡単ではありません。
禁煙は「治療」です
毎年、喫煙者の約3分の1が禁煙を試みていますが、本人の意思だけで 1年以上禁煙に成功できる人は1〜3% に過ぎないという報告もあります。
ニコチン依存症と診断され、禁煙を希望される方には 保険適用での禁煙治療を行うことが可能です。
禁煙治療の保険適応条件
- ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)で5点以上
- 35歳以上でブリンクマン指数(1日の喫煙本数 × 喫煙年数)が200以上
- 直ちに禁煙する意思があり、文書で同意できる方
- 初めての禁煙治療、または前回から1年以上経過している方
ニコチン依存症スクリーニングテスト(TDS)
※「はい」で1点(5点以上でニコチン依存症と診断されます)
- 問1.自分が思っているより多くタバコを吸ってしまうことがある
- 問2.禁煙や本数を減らそうとして、できなかったことがある
- 問3.禁煙・減煙時に、強い「吸いたい気持ち」が出る
- 問4.禁煙・減煙時に、イライラ、集中困難、憂うつ、頭痛、眠気、食欲増加などが出る
- 問5.これらの症状を抑えるために、再びタバコを吸ってしまう
- 問6.重い病気にかかっても、タバコを吸ってしまう
- 問7.健康に悪いと分かっていても、タバコを吸ってしまう
- 問8.精神的な問題があると分かっていても、タバコを吸ってしまう
- 問9.自分はタバコに依存していると感じる
- 問10.タバコが吸えない状況を避けたことがある
治療の流れ(全12週間)
基本的な流れは、12週間(約3か月)に渡り、計5回の禁煙外来受診を行います。
まずは問診などを行い、その後の初回診察で患者さまと話し合い禁煙開始日を相談します。
初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回受診を行います。
5回すべて受診された方のうち、
治療終了時:約75%
9か月後:約50%の方が禁煙に成功しています。
