朝晩の冷え込みがぐっと強くなり、あたたかいものが恋しい季節になってきましたね。そろそろ、鍋料理が食卓に並ぶ機会も増えてきたのではないでしょうか。
温かいお鍋で体が温まり、野菜やお肉もバランス良くとれることで自宅のお食事に取り入れる方も多いと思います。
最近では様々な種類の『鍋の素』が販売されており、ついつい美味しく食べ過ぎてしまいます。
しかし、高血圧の方は注意が必要です。
高血圧の方の1日の塩分摂取量は6g/日未満を目標にしますが(日本高血圧学会・ガイドライン2024)、市販で購入できる鍋つゆには1食あたり3~5gほどの塩分が含まれています。
ですがポイントを抑えれば健康的に鍋料理を楽しむ事ができます。
例えば…
①鍋つゆの汁は飲み干さないように!
汁を飲み干さないことで塩分摂取量を少なくできます。
煮込んだ食材にも塩分が含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。
②鍋つゆを出汁で薄めてみましょう。
出汁で鍋つゆを薄めれば、出汁のうま味で塩分控え目の味付けでも美味しくいただくことができます。
③具材の選び方に注意!
ウインナーや肉団子、練り製品には多く塩分が含まれています。加工品は食べ過ぎに注意しましょう。
これらのポイントを意識するだけで、塩分を抑えながら美味しい鍋料理を楽しむことができます。体も心もあたたまる季節の食卓にぜひ取り入れてみてください。
当院では、管理栄養士による食事相談を行っています。
病状や生活習慣に合わせた食事の工夫などをお話します。
お気軽にご相談ください。
管理栄養士 小野本


